2024/03/23 10:31
◆楽しまないとね!
これは、先日、ある方に受けたアドバイスである。
「役割を楽しまないとね」
【ちよまる式英会話】を学んでいると、日本語のその文脈での意味を同じ日本語でどう解釈するかという問題に出会う。
その解釈により、選択する単語が変わってくる。
例で云うと、居酒屋で「これやばいよね」と言われたとき、どういう文脈でどういう意味で解釈したかである。
「おいしいよね」「めずらしいよね」「やすいよね」「めったに食べられないよね」などいろいろあるであろう。
「愉しむ」とIUいう漢字もある。
それが発話者と一致する時もあるが、ズレている時、一致しないときもある。
その辺が、感覚があうか、合わないかの違いであろう。
だから、誰が、誰に、どんな場面で、どんな意味で言ったのかを思んばかる必要がある。
以前、師匠に「人生、楽めよ。お前は苦しすぎるだよ。成し遂げて、ゼロ。失敗しなくてよかった、という思い方だ。成し遂げたことで、喜んでくれる人がいたな―とか、貢献できたなーとか、良かったとか思えないのかな」と言われたことがあった。
そのとき、続けてこういわれた。
【英語で言うと、「楽しむ」や「楽しい」を英語に訳すとして、
enjoy, easy,fun,pleasure,などがあるだろう。
もう一つあるんだ。それはdifficultなんだ。難しいことに直面してこれを突破した時も楽しいんだ】
【お前テニスやっていて、相手レベルが低くて、毎回優勝するとして、それが楽しいか?勝てない相手を研究して、やっと勝ったきの喜びがあって、楽しいだろう?】
【単語の意味は深いんだ。言葉をかみしめて生きろよ。
単語の意味を、確かめるように生きるんだぞ!】
今回、その言葉をあらためて思い出した。
論語には、「益者三楽、損者三楽」という言葉あるそうだ。
有益な三つの楽しみと有害な三つの楽しみのこと。
楽しむとは、美味しいものを食べたり、美しい異性と一緒にいることでもなく、パーティでノリノリになることでもなく、自分の存在を認めてもらうことではなく、自分の世界に没頭することでもない。
振り返ると、私は、これまでこんな時に楽しいと思ってきた。
勝てない相手に勝てた時。
・そのために必死に練習している時。
・解けない数学問題を答えを見ずにあきらめずにトライして、解けた時。
・難しい本を書きあげた時。
・著者の思いを実現して出版できた時。
・読者から、「いい本を出してくれましたね」と感謝の言葉を言われたとき
などなど。
要は、難しいことに、挑戦しているときだ。
なので、私にとって、苦しいと辛いは違う。
苦しくても挑戦する時、辛いけど挑戦する時。
有益な楽しみとは、礼楽を節度正しく行うこと、人の善行をいうこと、すぐれた友人を多く持つことであり、
有害な楽しみとは、欲望のままにおごり高ぶること、気ままに遊び怠けること、酒色にふけることの三つのことを云うそうだ。
益者三楽の一つ目は、礼楽を節するを楽しむ、つまり程よく礼儀を実践する。つまり細かい作法にこだわるのではない。
二つ目は、人の善を道(い)うを楽しむ、人の素晴らしい内面を発見するのを楽しむこと。
三つ目は、賢友多きを楽しむ、ものの道理を理解し志ある友人が多いことを楽しむ。
損者三楽の一つ目は、驕楽を楽しむ、驕り高ぶって気分をよくするということ。マウント取るような楽しみ方です。
二つ目は、遊楽に耽る楽しみ、つまり一人隠れて楽しむ、遊ぶということ。
三つ目は、宴楽を楽しむ、度が過ぎた宴会を楽しむということ。
私は、「役割を楽しまないとね」と言われたとき、
difficultなことを突破しなさいよ。ルールを守り、良い仲間と一緒に力を合わせて、切磋琢磨することを楽しみなよ。と言われたと解釈しました。
しかし、同じことを言われた知人は、そうとらなかった。
おしいもの食べて、みんなとワイワイと、easyな方法でやった方がいいよ。と受け取ったようだ。
正解があるわけではない。
私が正しいのかどうかはわからない。
人生は解釈がすべてだと思った。
でも、最近、苦しいよりも辛いの割合が増えてきている。
なので、人生楽しめていないのかな?
だから、言ってもらった言葉と思っている。
「役割を楽しまないとね」